| 作品名(ヨミカナ) | ゲンエイ |
|---|---|
| 作家 | 中路 融人 ナカジ ユウジン NAKAJI Yujin |
| 種別 | 日本画 |
| 領域 | 日本画・郷土美術 |
| 制作年 西暦(着手) | 1979 |
| 制作年 和暦(着手) | 昭和54 |
| 平面:縦✕横(cm) | 161.0×196.5 |
| 材質・技法 | 紙本著色 |
| 作品解説文 | 作者がこよなく愛した滋賀県北部、湖北の風景を描いた一点。冬の田圃を水面すれすれの視点から描いています。一見すると抽象的に立ち並ぶ黒い縦線は、湖国の冬の風物詩で、刈り取った稲束をかける稲架(はさ)杭(くい)と、畦に栽植した下枝を払ったハンノキの幹を支柱にした架け藁の列です。右上にわずかに青空が覗くほかは、重厚かつ禁欲的な白と黒のモノトーンで覆われ、厳しい湖北の冬の自然をドラマチックに表現しています。改組第11回日展出品作。 |
| 寄贈・管理換・購入元 | 滋賀県立近代美術館友の会 |
| 作家名（ヨミ） | ナカジ ユウジン |
|---|---|
| 作家名（英語） | NAKAJI Yujin |
| 生年月日（西暦） | 1933 |
| 生年月日（和暦） | 昭和8年 |
| 没年月日（西暦） | 2017 |
| 没年月日（和暦） | 平成29年 |
| 略歴・解説 | 1933年（昭和８）京都市生まれ。本名勝博。母が五個荘（現、滋賀県東近江市）出身で、幼い頃からしばしば滋賀の地を訪れており、それが画家の原風景となりました。1952年（同27）京都市立日吉ケ丘高等学校（現、京都市立銅駝美術工芸高等学校）美術科を卒業。1954年（同29）晨(しん)鳥社(ちょうしゃ)に入塾、山口華楊に師事しました。1956年（同31）第12回日展に《残照》が初入選。1962年（同37）の《郷》で社団法人第5回日展特選。絵を描き始めてから40年を超える歳月を湖国滋賀、特に湖北地方の風景を中心に描き続けました。今ではほとんど見られないような郷愁を誘う古き良き日本の田園風景や、厳しくも美しい大自然の姿を、構築的な構図と重厚に塗られた色面でモニュメンタルに捉え、叙情的かつ荘厳な雰囲気の画面に仕上げています。2001年（平成13）日本芸術院会員となり、2008年（同20）滋賀県文化賞を受賞。2012年（同24）文化功労者となります。2016年（同28）には東近江市の近江商人博物館に併設して中路融人記念館が開館しました。2017年（同29）、京都市没。 |