いけす(ダシタカヅッ)
フリガナ | イケス ダシタカヅッ |
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員数 | 1 点 |
大分類 | 産業 |
中分類 | 漁撈 |
小分類 | 川の漁具(釣り用) |
時代 | 昭和 |
公開解説 | ダシタカヅッとは、鮎のトモ釣りに使うタネユオ(オトリアユ)を入れておく竹筒のことで、鮎のトモ釣りには欠かせない、大事な漁具です。これは、舟上から釣るのではなく、川に入って釣る人が持つものです。2m近いヒモの端を腰に巻き、竹筒は川に浮かべて引いていきます。その先端にはとがった木の栓がはめ込まれ、ヒモがついています。とがっているのは水切りが良くなるようにで、この部分をフネといいます。トモ釣りは、雨の後の川底が濁って見えないようなときがよく釣れます。人は川上から川下へ行きながら、糸は川下から川上へひいて釣ります。このようにしてオトリの鮎を遊ばせると、なわばり意識の強い鮎は、自分たちのなわばりに侵入してきたよそ者の鮎に対し、その親分が接近して追い払おうとするのです。その時背中に針が引っかかって鮎が釣れるという訳です。鮎の習性を利用した上手い漁法といえます。 |
方言名 | オットイタカヅッ(囮竹筒)、ダシタカヅッ |