行火

フリガナアンカ
員数1 点
大分類民俗
中分類
小分類暖房
公開解説行火は古くは炭火の熱を利用した暖房具で、「ねこ」「猫火鉢」ともいまれました。中国では古くから用いられてきたもので、日本では禅宗の僧侶が伝えたとされ、火入に炭火を入れて、これを木製または土製の容器に入れ、上から布団をかぶせて暖をとりました。今は行火といえば寝る時に使うものですが、かつての行火は今の炬燵と同じような使い方もされました。炭火を使った行火に続き、この行火のように、石綿を使った行火も登場します。外容器はプラスチック製で、中は中心部に丸い穴があいていて、石綿が入っています。熱を外に伝わりやすくするように穴がたくさんあいていますが、このままでは熱すぎるので手作りの毛糸袋に入れ、これを布団の中の足元あたりに置いて使っていたようです。電気炬燵や電気行火が普及すると、このような行火はあまり使われなくなりました。

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