長持
| フリガナ | ナガモチ |
|---|---|
| 員数 | 1 棹 |
| 大分類 | 民俗 |
| 中分類 | 住 |
| 小分類 | 収納・家具 |
| 時代 | 明治 |
| 公開解説 | 長持は近世に普及した収納具です。収納具といえば古くは和櫃(ワビツ)唐櫃(カラビツ)が使用されていました。櫃は蓋付きの収納具で、脚がないものを和櫃、あるものを唐櫃といい、どちらも中世までは盛んに使われていたものですが、長持は和櫃の系統を受け継ぐものといわれています。長持はかぶせ蓋をもつ長方形の箱で、長端に棹通しの金具が付き、蓋には錠がつきます。武家などの使った上等のものには、漆塗りで家紋を入れた豪華なものもあります。嫁入り道具の一つで、棹通しに長持棹(ナガモチザオ)を通して2人でかつぎ、嫁入り行列に加わるものでした。しかし、次第に使われなくなり、明治以降は箪笥にかわっていきました。 |