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ローマ市公民権証書

登録番号92
管理番号1
資料群名慶長遣欧使節関係資料
作成者等支倉六右衛門(常長)宛
年月日1615年11月
数量1通
法量縦68.5 横88.5
指定国宝
備考・解説ローマ市議会が支倉常長にローマ市の市民権を与え、貴族に列する旨を認めた証書。本文はラテン語で、白い羊皮紙上に金泥で記されている。上辺と左右を縁取るコの字型の飾り枠には、7つの紋章が配される。中央のひときわ大きな図には、異教徒に対するローマの支配を象徴する絵が、その右側にはローマの建国神話(雌狼に育てられるロムルスとレムス兄弟)、左側にはローマ市の紋章(S.P.Q.R. はラテン語で「ローマ元老院とローマ市民」の意味)が描き出される。さらに、左上端の紋章(卍に違い矢)は常長本人のもので、他の3つは文書の担当書記官のものとされている。また、本文中には「FAXECVRA ROCVYEMON(支倉六右衛門)」あるいは「IDATE MASAMVNE(伊達政宗)」、「VOXV(奥州)」、「SENDAI(仙台)」などの文字も見え、文末の年紀には、1615年12月朔日前第12日(11月20日)とある。公民権証書は常長を含め計8名に与えられたが、現存するのは本資料だけである。付属する巻紐は、本紙の下部中央に穴を開けて通して留めるためで、赤い絹糸と金糸を用いて組み上げられた豪華なものである。「世界の記憶」登録資料。『仙台市博物館館蔵名品図録 改訂版』62、『仙台市博物館収蔵資料図録 国宝「慶長遣欧使節関係資料」』1、『特別展図録 伊達政宗の夢ー慶長遣欧使節と南蛮文化』149。

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