江戸藩邸芝口上屋敷庭園図

登録番号514
管理番号絵画161
資料群名伊達家寄贈文化財
作成者等菊田伊洲筆
年月日江戸時代後期(18~19世紀)
数量1幅
法量縦76.5 横114.4
備考・解説仙台藩の上屋敷・芝口屋敷の庭園写生図である。作者・菊田伊洲(1791~1852)の名は秀行。通称は章羽、伊洲また松塢と号する。父は江戸出身の画家・武田竹亭で、仙台滞在中に生まれたのが伊洲である。藩お抱え絵師・菊田東羽に請われて養子となり、のち江戸に出て木挽町狩野家8代・狩野栄信(伊川院)に学び、その一字を得て伊洲と号した。谷文晁や、その門下の喜多武清らと親交を結び、狩野派にこだわらず諸画派の作風も柔軟に受容する姿勢をもった。特に水墨画には文晁の影響が顕著である。仙台四大画家の一人に挙げられる。江戸時代、全国の大名は幕府から江戸城下及びその近隣に屋敷地を与えられ、そこに邸宅(江戸藩邸)を設けていた。仙台藩も数か所の江戸藩邸をもっており、その中に芝口(東京都港区東新橋)の上屋敷があった。屋敷地内の庭園には舟も浮かぶ広い池に島があり、橋を使って渡り巡ることができるようになっていた。なお、屋敷跡の発掘調査によって、本図とおおよそ合致する池や島、橋脚跡が見つかっている。昭和37年捲りを表装・伊文1-絵-一般-20。『仙台市博物館収蔵資料図録⑤ 仙台藩の絵画 改訂版』108、『仙台市博物館館蔵名品図録 改訂版』113、『仙台市博物館収蔵資料目録13―伊達家寄贈文化財(美術工芸・書跡)―』絵画161。

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