劉備・孔明・五虎将図

登録番号490
管理番号1
資料群名H15-3購入484
作成者等狩野栄信
年月日江戸時代後期
数量1幅
法量縦58.4 横85.5
備考・解説作者の狩野栄信(1775~1828)は、木挽町狩野家8代となった絵師で、伊川、玄賞斎と号した。狩野惟信の長男として生まれ、享和2年(1802)に法眼、文化5年(1808)に家督を継ぎ、同13年、法印に叙せられている。仙台藩の公的な仕事としては、父・惟信と同様、文化元年(1804)の江戸上屋敷再建に伴う屛風絵・衝立制作を命ぜられるなどしている。本図は、『三国志』の登場人物を描いた作品で、中央に蜀の劉備、向かって右に軍師・諸葛孔明、手前に関羽を含む5人の武将を配す。原図は、中国から渡来した元時代の「帝王図」(東京・霊雲寺蔵)と指摘されており、狩野派における中国絵画学習の様子を伝える作品として興味深い。『仙台市博物館収蔵資料図録⑤ 仙台藩の絵画 改訂版』84、『仙台市博物館館蔵名品図録 改訂版』102。

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