庚申講のお祭り

名称よみこうしんこうのおまつり
分類郷土資料館資料
郷土資料館札幌村郷土記念館
郷土資料館分類生活
分類番号25-4~25-12
受入番号469~477
資料解説庚申信仰とは、庚申(かのえさる)の夜にねむると、人の体内にいる三尺虫(さんしちゅう)という三匹の虫が昇天し、天帝にその人の罪過を告げ、命が奪われるという中国の道教の教えに基いています。庚申とは、暦の干支の庚申(かのえさる)のことです。60日ごと、また、60年ごとに回ってきます。明治のはじめ、越後(今の新潟県)の出身者が故郷をしのび、庚申を祭り信仰すれば、農作物は豊作となり家内安全と信じて、元町地区と丘珠の一部の人達で庚申講を結びました。明治8年頃から始まりました。60日ごとの庚申の日には、畑仕事が終わって夕方になると、人々が当番の家に集まり、本尊の「青面金剛」の掛図をかけてお経をあげ、豊作と家内安全を祈願していたといわれています。
庚申の夜おそくまで酒をくみかわし、当番の家の心づくしの料理をよばれ、作物のでき具合や世話話に花を咲かせました。テレビやラジオ等の娯楽がない当時としては、何よりの楽しみであったようです。
この写真は、庚申講のお祭りの日、正面に「青面金剛」を掛け、朱色の御供台、御酒徳利、燭台、花瓶、香炉台、お供御膳一式、御征と槌を供えた講の記録をもとに撮影したものです。
使用目的庚申信仰

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