第12帖　須磨

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源氏物語図色紙

資料番号2022-6
資料名源氏物語図色紙
員数54枚
制作年代江戸時代
解説源氏物語54帖から、54の場面を描く。詞書は備わらず、いずれの場面か明確でないものもある。
構図等、土佐光吉（1539～1613）ら土佐派による源氏絵に倣うもののほか、より古い時代の図様を継承すると思われるものもある。しかし、重要なモチーフを描き落としたり、逆に不要なモチーフを描き加えたり等、物語の内容についての理解が絵師に欠如していたことがうかがわれる。
水墨を基調とした素朴な筆致であり、彩色は淡く施される。画中に描かれた襖や屏風には、漢画系の水墨画が目立つ。全体として画風は統一されているが、各色紙には筆線の性質や顔貌表現などに差異が見られ、複数の絵師による工房作と思われる。

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