草花蒔絵螺鈿洋櫃
| 資料番号 | 1981-048 |
|---|---|
| 資料名 | 草花蒔絵螺鈿洋櫃 |
| 員数 | 1合 |
| 制作年代 | 桃山時代 |
| 解説 | 長方形の箱に蒲鉾形の蓋が付いて蝶番で止めた器物を洋櫃とよんでいる。洋箪笥とならんで桃山から江戸時代初期にかけての輸出漆器の花形商品であった。大きさもさまざまあって、大小同形の櫃が入る入子式、各種形式の箱を納める懸子式、下部に抽斗の付いたものなどがある。また蓋にも二種があり、本品のように湾曲した蓋板だけのもの、蓋の左右に側板が取り付けられたものがあり、蓋板だけのものは小洋櫃に多い。 本品は身・蓋とも四周を南蛮唐草で囲み、螺鈿で画面を区切って小画面とし、それぞれに草花を描く。画面を区切る螺鈿は意匠効果をねらったものであろう。蓋裏をふくめた内側は黒漆塗りのみである。鍵・提鐶・蝶番といった金具類はすべて付け替えられている。(『堺市博物館優品図録』より) 『堺市博物館優品図録』『特別展 南蛮 東西交流の清華』に掲載 |