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南蛮屏風

資料番号1981-028
資料名南蛮屏風
指定重要美術品
員数6曲1双
制作年代桃山時代
解説安土桃山時代から江戸時代初期にかけて日本に来航したポルトガル人やスペイン人は南蛮人と呼ばれた。南蛮屛風とは彼らの来航の様子を描いた屛風のことをいう。
本作は、向かって左隻に入港する南蛮船と荷揚げの風景を描き、右隻に船長(カピタンモール)を中心とした商人の一団がイエズス会宣教師たちに出迎えられる場面を描く。日本人の男女や子どもたちがその様子を座って眺めている。画面右方には反物などを売る店が軒を連ねる。
南蛮屏風は現在70件ほどの作例が報告されている。珍しい品々をもたらす南蛮船を描いた屏風は、宝船のような招福の縁起物とみなされて人気を得たものと考えられる。本作は山形県宝幢寺に伝来し、その後、横浜の実業家原富太郎(号、三渓 1868~1939)などの所蔵を経て今日に至る。
【参考文献】
・藤懸静也「南蛮人上陸図解」(『国華』548号 1936年)
・岡本良知・高見沢忠雄『南蛮屏風』(鹿島研究所出版会 1970年)
・坂本満他編著『南蛮屏風集成』(中央公論美術出版 2008年)

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