両国橋夕涼之図

ふりがなりょうごくばし ゆうすずみのず
資料番号SMR2001-009
大分類美術
製作者歌川(豊原)国周
員数1
寸法(cm)24.3×35.3㎝(1枚)
備考両国橋上流から打ち上げられた鍵屋の花火を隅田川左岸から描いたもの。手前には、音羽屋清吉(五代目尾上菊五郎)、高島屋藤助(初代市川左団次)、松嶋屋房八(三代目片岡我童)、成駒屋小文吾(四代目中村福助)という当時人気の役者が描かれている。それを舟から眺めている女性は、柳橋で名をはせた芸者こひで(小秀)である。背景には大勢の花火見物の人々が、繰り出す様子が描かれている。橋の欄干や橋脚などの構造が明瞭に観察できる。川には多くの納涼船が浮かんでいる。空から降り注ぐ花火の火の粉が独特の画法で描かれているが、火の粉に混じって、魚や達磨なども描かれている。
所蔵館埼玉県立川の博物館

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