江戸むらさきあづまのうつし絵

ふりがなえどむらさきあづまのうつしえ
資料番号SPM2022-0032
大分類美術
製作者三代歌川豊国
員数3枚続き
寸法(cm)36.5×25.0
指定
備考題に「江戸むらさきあづまのうつし絵」とある。三代豊国による同名の作品が複数あるため、本作はシリーズの一つと推定される。浮世絵では「源氏絵」に分類される。本作には、『源氏物語』の夕顔をモデルとする女性の黄昏(たそがれ)が描かれる。古帷子を解いたものを板戸に貼り、垣に夕顔の咲く家から、黄昏が現れる。黄昏は団扇に花を載せ、光氏の乳兄弟であり従者でもある惟吉(これよし)に手渡している。光氏はそのやりとりを籠に寄りかかって眺めている。
 国貞は、歌川豊国(初代)の門人。本作の版元は、佐野屋喜兵衛(佐野喜)である。「米田」と「村田」(名主両人双印)の改印が捺される。
所蔵館埼玉県立歴史と民俗の博物館

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