「源氏見立八景ノ内 花宴晩鐘」

ふりがなげんじみたてはっけいのうち はなのえんばんしょう
資料番号SPM2022-0028-0006
大分類美術
製作者三代歌川豊国/二代歌川国久
員数1
寸法(cm)36.5×24.5
指定
備考「源氏見立八景」のシリーズの一つ。浮世絵では「源氏絵」に分類される。本シリーズは題にある通り、「近江八景」の要素を取り入れている。中国・北宋時代より、洞庭湖にそそぐ二つの河の瀟水と湘水にかかる景勝地を「瀟湘八景」と称したのになぞらえ、日本でも17世紀初めには、琵琶湖周辺の名所を「近江八景」と称するようになった。三代豊国が光氏、門弟の二代国久(くにひさ/1832~91)が背景を描く。版元は角本屋金次郎(角金)である。「午八」の改印が捺される。
本作は、巻「花宴」より、『源氏物語』の朧月夜をモデルとする女性の桂樹(かつらぎ)が描かれる。『偐紫田舎源氏』では、光氏が桂樹に近づいて浮名を流し、わざと須磨に流されるという展開となる。
所蔵館埼玉県立歴史と民俗の博物館

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