小野神社・木造随身倚像(修復前の古像)

斎藤経生氏寄贈

小野神社随身倚像(修復前・右斜前より)

公開解説小野神社の随身倚像。修復前の調査時に斎藤経生氏によって撮影されたもので、修復前の像のようすがよくわかる。2体の随身倚像のうち、本像の内部には銘が残され、元応元年(1319)の作であることがわかっている。銘は胴部二枚矧背面材内矧部に「元応元年丁未十月廿九日 因幡法橋応円」、胴部二枚矧背面材右側矧面に「奉行人 太田大良左衛門 再色 寛永五戊辰年三月廿五日 相州鎌倉仏師大弐宗慶法印」、割首前面内矧部に「元応元年十月廿九日 奉行人 権律師 丞源」とあり、元応元年に権律師丞源が奉行となり、因幡法橋応円を仏師として制作した後、寛永5年に太田大良左衛門が奉行となり、鎌倉仏師の大弐宗慶(三橋宗慶)を仏師として再色をおこなったことがわかる。

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