ジャン=バティスト=カミーユ・コロー 

作家名(ヨミ)コロー ジャン=バティスト=カミーユ
作家名(英語)COROT, Jean-Baptiste-Camille
生年月日(西暦)1796-
没年月日(西暦)1875

略歴・解説

織物商人の父とパリで高級帽子店を経営する母の子として、フランス・パリで生まれる。織物商の見習いをしていたが、26歳のときに両親の許しを得て本格的な絵の勉強を始め、ミシャロンやベルタンに師事した。1825年から3年間イタリアに私費留学し、明確な形態と明るい色調の風景画を制作する。1827年ローマよりサロンに出品して初入選を果たす。1830年代後半からは人物表現にも関心をもち、1837年には宗教画の大作《荒野の聖ヒエロニスム》を制作した。1855年のパリの万国博覧会でグランプリを受賞したことで、彼の評価は確固としたものになった。1850年代以降、もうろうとした輪郭や銀灰色の靄の表現は、「想い出」シリーズとして人気を博し、その作風は印象派の画家たちにも大きな影響を与えた。人物画でも秀作を残し、《真珠の女》(1858-1868)や、アトリエを舞台にした《青い服の婦人》(1874)などが知られる。

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