アプストラクシオン・クレアシオン

作家名(ヨミ)アプストラクシオン・クレアシオン
作家名(英語)Abstraction Création
作家名(原表記)Abstraction Création
生年月日(西暦)formed in 1931

略歴・解説

1930年にパリで最初の国際抽象美術展が開かれたのを受けて、翌1931年2月、抽象ないし非具象の画家と彫刻家がパリでこの名称のグループを結成した。1930年創設の「円と方形」グループを引き継いだこのグループは、あらゆる国の芸術家に門戸を開き、緩やかな組織だったために一時は400人の会員を擁するほどであった。名称が物語るとおり、この団体のねらいは「創造的」な抽象表現を鼓舞することにある。「創造的抽象」とは、非具象の、一般に幾何学的と言われる要素から構成された抽象作品を意味している。団体活動としては、グループ展の開催と、『抽象・創造 非具象芸術』と題された図版入りの年報の刊行を行った。この年報は、1932年から1936年まで毎号編集責任者を入れ替えて発行された。メンバーには構成主義と「デ・ステイル」の支持者が多く、その比重は次第に抒情的抽象から幾何学的抽象へと移っていった。フランス人のメンバーとしてはゴランやエリオンがおり、1930年代の非具象芸術を広く受け入れたのもパリであったが、このグループにおける当時のフランス人芸術家の貢献度はそれほど高くはなかった。1936年頃から何人かの構成主義者がフランスからイギリスに移住するに及んで、団体としての活動は衰微し、第二次世界大戦のために自然解散した。このグループの仕事を再現した「抽象・創造」展は、1978年西ドイツのミュンスターで、次いでパリ市立近代美術館で開かれた。

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