春餘
作家/Artist | 北野恒富 KITANO, Tsunetomi |
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分類 | 日本画 |
制作年 | 1929-30 |
技法・材質 | 絹本着色・額装 |
サイズ(cm) | 125.2×50.8 |
この作品は1992年に購入されてコレクションに加わった。それまで当館が所蔵していた美人画らしい美人画は、実は上村松園と伊東深水のみであり、また大阪画壇の作品としては初めてのコレクションであった。北野恒富は大阪画壇の中心的人物で、大正期半ばまでは「悪魔派」と呼ばれた妖艶で退廃的な美女を描いていた。その後、色彩を抑えた品格のある美人画を生み出すようになった。この作品はそうした時期のものである。左斜め横から舞妓を描く構図は、《宝恵籠》(大阪府立中之島図書館他所蔵)など恒富の作品にいくつか見られるが、この作品では広く取られた上部の空間に春を惜しむかのように描かれた花びらが、ふんわりとした景色を演出している。(当館学芸員 枝松亜子) | |
Title | Lingering Spring |
Category | Japanese-style Painting |
Year | 1929-30 |
Method and Material | color on silk, framed |
Dimension | 125.2 x 50.8 cm |
台帳番号/Registration No. | 1019 |
受入年度/Acquisition Date | 1992年度 |