右隻

作家/Artist山下摩起 YAMASHITA, Maki
分類日本画
制作年1933
技法・材質紙本着色・六曲一双屏風
サイズ(cm)各171.6×377.8
 1926年より亡くなるまで西宮で暮らした山下摩起は戦前から中央画壇への出品を止めていたため、作品は京都や阪神間の美術館を中心に所蔵されている。なかでも当館のコレクションは充実しているといえるだろう。この作品は1986年度に購入されたものである。渡欧を果たして暫く油絵を描いていた摩起が、日本画に戻る決心をして院展に出品した記念すべき作品だが、折り重なる雪竹が徐々に密度を減らして簡潔にまとまるという構成の意図が理解されず、右隻のみの入選となった。当時の作品評には「遠くでみるといいが近くでみると模様のようで効果的だが弱い」(津田青楓)「恐ろしく達者なもの、亦場中の一異彩たるを失わぬ」(金井紫雲)などとある。左から右へと大刷毛を用いた大胆な筆致で描かれた雪は、一双としてみて初めて意味を持つものだろう。(当館学芸員 枝松亜子)
TitleSnow
CategoryJapanese-style Painting
Year1933
Method and Materialcolor on paper, a pair of six-fold screens
Dimension171.6 x 377.8 cm each
台帳番号/Registration No.0938
受入年度/Acquisition Date1986年度

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