僊女

作家/Artist橋本関雪 HASHIMOTO, Kansetsu
分類日本画
制作年1926
技法・材質絹本着色・額装
サイズ(cm)280.0×171.0
 日本画としては当館のコレクション最大級の大きさの作品である。この作品は東京府美術館(現・東京都美術館/東京都現代美術館)の開館記念に開催された第1回聖徳太子奉讃美術展に出品するため制作された。東京府美術館は当時最新の技術で作られた美術品展示専門の美術館で、天井から自然光の差し込む絵画室の天井高は7.3mあった。それを考えると、この作品の大きさの理由が理解できる。堂々としてふくよかな女性が華やかな色彩で描かれ、奉祝に相応しい作品である。髪型、顔つきは唐三彩の美人に近い。霊昭女とする見方もあるが、市井の服を身に纏い籠を下げた様子で描かれることが多いので、一色の衣を纏い霊獣である白鹿を伴ったこの女性は関雪が付けた画題の通り、単に森に遊ぶ僊女とするべきかもしれない。(当館学芸員 枝松亜子)
TitleFairy Woman
CategoryJapanese-style Painting
Year1926
Method and Materialcolor on silk, framed
Dimension280.0 x 171.0 cm
台帳番号/Registration No.0050
受入年度/Acquisition Date1971年度

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