歳寒三友図

作家/Artist田能村直入 TANOMURA, Chokunyu
分類日本画
制作年1860
技法・材質絹本着色・軸装
サイズ(cm)157.2× 97.5
 万延庚申は万延元年にあたり、当館のコレクションとしては制作年の古いものに属する。歳寒三友(さいかんさんゆう)とは、中国から由来した画題で、南宋時代以降、松竹梅を指すようになった。文人の理想とする君子の生き方を象徴する画題として好まれたが、松竹梅が描かれていることから、正月に用いられることが多い。この作品は清涼感のある淡彩で描かれ、凛と澄んだ冬の空気が感じられる。実景を写生したかのような遠近の抑揚があり、田能村直入の作品の中では筆運びにも伸びやかさがあるものである。直入のこの時期の代表作といえるだろう。軸装としては比較的大きな作品であるため、画面の折れが気になる状態となり、2000年以降は出品を控えていた。2008年に修復を行ったが、表装には当初の状態のまま松竹梅の裂を用いている。 年記款記:萬延庚申冬日写 為雄風館主人嘱 直入山樵田癡  (当館学芸員 枝松亜子)
TitleThree Friends of Winter
CategoryJapanese-style Painting
Year1860
Method and Materialcolor on silk, hanging scroll
Dimension157.2 x 97.5 cm
台帳番号/Registration No.0046
受入年度/Acquisition Date1971年度

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