河邊青蘭

作家名(ヨミ)かわべ せいらん
作家名(英語)KAWABE, Seiran
生年1868
生年(和暦)慶応4・明治元
没年1931
没年(和暦)昭和6

略歴・解説

近代大阪を代表する女性南画家。1868年(慶応4・明治元)元旦、住友銅吹所の御用を勤める河邊伊右衛門の三女として大阪市南堀江に生まれる。名は元子(モト)、号は青蘭のほかに碧玉・蕉雪軒。10歳の頃より備前牛窓出身の巽蓼湾に絵画と茶技を、さらに14歳から5年間、橋本青江に南画を学び青蘭と号した。また妻鹿友樵に詩文を、寺西易堂・村田海石に書法を学んだ。
1890年(明治23)の日本美術協会展に《夏景山水図》《四季花卉図》を出品。また同年の第3回内国勧業博覧会をはじめ、展覧会への出品・受賞を通じ名声を築いた。1891年(明治24)には英照皇太后近畿巡啓に際し作品を献上したほか、1903年(明治36)には泉布観で昭憲皇太后御前揮毫を行っている。
また、堀江に画塾を開くとともに、清娯会、友蘭会、蘭友会等などを主宰し、多くの子女たちに絵画を教えた。

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