ダリ,サルバドール

作家名(ヨミ)ダリ,サルバドール
作家名(原表記)DALÍ, Salvador
作家名(別名)Salvador Domingo Felipe Jacinto Dalí i Domènech
生年1904
没年1989

略歴・解説

1904年5月11日、スペインのカタルーニャ地方フィゲラスに生まれる。マドリードのサン・フェルナンド王立美術アカデミーに学ぶ。在学中にフロイトの『夢判断』を読み、夢の精神分析に啓示を受ける。1927年パリに行き、ピカソやアンドレ・ブルトンらに出会う。映画監督ルイス・ブニュエルと1928年、シュルレアリスムの代表的映画『アンダルシアの犬』を共同制作。シュルレアリスム後期の代表的画家として知られ、《記憶の固執(柔らかい時計)》(1931年、ニューヨーク近代美術館)などを描く。1929年、正式にシュルレアリストのグループに参加するが、やがて、ダリの「ファシスト的思想」が原因でブルトンと対立し、シュルレアリスム運動から除名される。「偏執狂的批判的方法」(Paranoiac Critic)と称する技法で制作し、極度に精密な写実で、多重イメージなどを駆使して夢のような風景画を描いた。
1934年、ポール・エリュアール夫人だったガラと結婚。第二次世界大戦の戦禍を避けて渡米し、古典主義への復帰を唱える。1948年スペインに戻りポルト・リガトに定住、妻ガラをモデルにした《ポルト・リガトの聖母》(1950年、福岡市美術館)などを描く。版画、宝飾デザイン、映画なども手掛け、著書も多い。1974年、故郷フィゲラスにダリ劇場美術館が開館。1982年に妻が死去し、翌年、絵画制作を断念。1989年1月23日、フィゲラスにて84歳で死去。

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