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奉納銘文

ふりがなほうのうめいぶん
管理番号モ002-0417
地域シリア
時代
年代5世紀
素材
大きさ
解説補修が多く、右端に欠損があるが、益田朋幸氏によれば、「祈りをこめてマルキアノスは、妻、息子、そして嫁エウセビアと共に、この聖堂(の床)をアプシスと合わせて、最も敬虔な僧某の時に、(モザイクで)飾った」と読めるとのことである。マルキアノスという有力者が、その家族とともに、私財を投じて聖堂を建設し寄進したことが記され、このモザイクのあった教会堂の建物の由来を記した内容である(それはアプスのあるバシリカ型の教会堂であったことも読みとれる)。そしてモザイクが末尾で途切れたために逸名になった(残念にも!)聖職者の名を挙げて、制作された時期を示している。氏によれば、北シリアのいくつかの教会堂の碑文に、マルキアノスという名の人物が繰り返し登場するという。このモザイクがあった教会も、その人が建設した一連のものの中のひとつだったのだろうか。
分類モザイク
キーワード黄 き、茶 ちゃ
おおきい
西アジア、シリア、北部
石・鉱物
建築材、モザイク
文字、ギリシア文字

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