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突起装飾碗

ふりがなとっきそうしょくわん
管理番号ガ102-1143
地域メソポタミア
時代サーサーン朝時代初期
年代3−4世紀
素材ガラス
大きさ径 10.9cm
解説淡緑色透明ガラスを宙吹きした碗で口縁部口焼き。口縁下に括れをもつ半球形の胴部には、3段にわたる突起装飾帯が巡る。胴部中程には工具による大小2種類の突起装飾帯、底部はつまみ出しによる小突起を巡らせることで高台としている。淡緑色のガラスには気泡を多く含むが、器面の風化は比較的少ない。複数の破片に割れているものの欠損部はない。同種同工の突起装飾碗はイラン北西部ギーラーン州ハッサニ・マハレ7号墓をはじめ、北メソポタミアのテル・マフーズ(3-4世紀頃)、アラブ首長国連邦の工ッ・ドゥール(3世紀)、中国の華芳墓(307年葬)からの報告がある。イラン、ギーラーン州出土と伝えられる本作を含め、数多くの類例が将来された我が国では「パルティア」期に年代づけられることがあるが、メソポタミアで制作されたササン朝ガラスである。
分類ガラス容器
キーワード緑 みどり、透明 とうめい
かわいい、やわらかい
西アジア、イラン、北部
ガラス
容器、鉢・碗
文様、円・楕円

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