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赤紫色浅鉢

ふりがなあかむらさきいろあさばち
管理番号ガ422-2110
地域シリア
時代ローマ時代
年代1-50年頃
素材ガラス
大きさ径 21.7cm
解説赤紫色透明ガラスを鋳造した浅鉢。内外面、口縁とも研磨仕上げ。外面中程に4条、底部に2条の沈線装飾が施される。表面は銀化しているものの、完形品である。プリ二ウスはアメテュストス(紫水晶のギリシア語)の語源として「この石の輝かしい色がブドウ酒の色のつい近くまで近づきながらそれを吸収するすぐ手前で止まり、濃い色に終わったのだ」という説明を伝えている。浅鉢(図版116)と比べ赤みの強い本作の色調は、赤ワインの色調に対する美意識をうかがわせる。紫色はマンガンを添加することで得られるが、コバルトに比べ20〜40倍もの量が必要で、強い還元雰囲気に保つ必要があるなど、高度な技術が必要である。
分類ガラス容器
キーワード紫 むらさき、透明 とうめい
きれい、じょうひん
西アジア、シリア
ガラス
容器、鉢・碗、容器、皿
文様、線

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