騎獅文殊図

ふりがなきしもんじゅず
作品名 英表記Manjusri(Monju) on Lion Back
作家情報愚極 礼才 GUKYOKU Reisai
制作年永享10年
員数1幅
材質・技法紙本墨画
形状掛幅装
指定
指定年月日
署名・年記等
大区分絵画
中区分東洋画
小区分中世日本
作品解説 地に臥した獅子の上に坐し、経巻と如意を持つ文殊菩薩である。平安時代より文殊像制作は盛んであり、普賢とともに釈迦の脇侍としても描かれるほか、単独像の場合もある。古い作例には密教の儀軌に説かれるように、五髻を結い利剣と梵夾を手にし、種々の装飾具で華麗に装飾された姿のものが多くみられる。しかし本図の文殊はそうした姿とは異なり、垂髪に法衣の姿であっさりと表現されている。これは鎌倉時代以降の禅林において崇拝され、盛んに描かれた、五台山に住まう知恵者としての文殊である。文殊は青年男性を思わせるすっきりとした面立ちで、髪が数条風になびいている。簡略化された図様であるが、如意や衣紋は流れるような筆致であり、淡墨でうっすら賦された影や輪郭の隈取りなどからは、よほど描き慣れた手とみえる。文殊を見上げる獅子の表情には愛嬌があり、全体として親しみやすい菩薩像となっている。

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