渡唐天神図

ふりがなととうてんじんず
作品名 英表記Tenjin Visiting China
作家情報雪舟 等楊 SESSHU Toyo
制作年文亀元年
員数1幅
材質・技法絹本着色
形状掛幅装
大区分絵画
中区分東洋画
小区分中世日本
作品解説 松樹の根元に腰掛け、観者ではなく画面左の梅花を見つめる渡唐天神である。道服をまとって両手を組み、腰に袈裟袋を下げており、通例の渡唐天神と着衣の点では共通している。しかし、正面観が強調され、すでに一枝の梅花を手にするno.12やno.13に対して、本図は極めて特異な図像であるといえよう。雪舟の道釈人物画については、《慧可断臂図》(国宝、斎年寺)にみられるような太く大胆な衣紋線を用いたものが想起されるが、本図においては、やや謹直かつ慎重な線描である。しかしながら、その理知的な表情や気品あるたたずまいと、天神の坐す空間が明確に示されている点から、雪舟は礼拝像というよりも、敬うべき学芸の泰斗としての菅公を表そうとしたのであろう。なお、松は北野社の成立にかかわる伝説に平安末から登場するほか、室町頃には菅公愛松説が起こっていたことからも分かるように、菅公と結びつきの強いモチーフである。雪舟82歳、最晩年の作。秋田藩主佐竹家伝来。

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