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牛の角突きの習俗

ID15-999-00002
大分類風俗慣習
名称 (かな)うしのつのつきのしゅうぞく
公開年月日毎年5月から11月 (月1回開催)
公開場所小千谷闘牛場
地区東小千谷
文化財指定国指定
ライセンスCC BY (表示)
データ形式画像
解説牛の角突きは、小千谷市東山、長岡市山古志、魚沼市広神にまたがる二十村郷で始まった習俗です。一説には岩手県南部地方から鉄を運んできた荷役用の牛を買い、農耕に使うかたわら角突きを始めたといわれています。江戸時代のベストセラー曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』の中には、当地の牛の角突きに関する記述があります。

二十村郷の牛の角突きは、五穀成就や安全祈願、神への感謝を込めた神事としての役割もあり、牛舎祭り、牛見祝、出陣、引き出し、勝ち祝、面綱綯い等の行事で構成されています。

闘牛場では、勢子の「ヨシター」の掛け声が牛に勢いをかけます。国内各地の闘牛の中で、唯一勝ち負けをつけず、引き分けを原則とすることが大きな特徴です。

牛飼いはこの日のために、牛を家族のように育て、成長を慶び、技を楽しむという、牛・牛飼い・地域が一体となった習俗です。

また、「木牛」という牛の角突きにちなんだ郷土玩具もあり、現在も東山地域ではその製作技術が大切に伝わっています。
備考文化財指定日 : 1978年5月22日
更新日2025/04/10

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