コノハチョウ

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コノハチョウ 県指定天然記念物

No文141
資料名(よみ)このはちょう けんしていてんねんきねんぶつ
概要名護市広報・市民のひろば2001年(平成13年)11月号掲載。名護市の自然141
詳細 コノハチョウは、枯れ葉に擬態していることで有名なチョウです。 翅(はね)の裏面は褐色で枯れ葉に似ていますが、表面は青藍色に赤橙色の模様があり、目立って美しいチョウです。枝に止まって、翅(はね)を立てて静止していると枯れ葉のようで気付きませんが、翅(はね)を開閉させるとすぐ見つかります。
 高校2年生の夏、嘉津宇岳の谷間で初めてコノハチョウに出会いました。木立の中でひらひら飛んでいるコノハチヨウは印象的でした。足下の枯れ葉が、すべてコノハチョウに見えました。その後、スモモの木や落下した果実に多数のコノハチョウが群がっているのに出会いました。名護市内のある山の登山道の途中に、食草であるセイタカスズムシソウの群落があります。そこで確認した卵は、直径3mm度でライトグリーンの地色に白のストライプの走る光沢のある美しいものでした。
 そのほか、名護市の某所でもコノハチョウが十数頭観察できる生息地があります。
 また、名護岳の北側から登山道周辺はオキナワスズムシソウの群落があり、登山道や遊歩道などでかく乱されたくない場所です。
 コノハチョウは、国内では沖縄島、伊平屋島、石垣島、西表島にのみ生息し、沖縄産は固有亜種で、1968年に沖縄県の天然記念物に指定されています。
(與儀01.10)

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