ムサシアブミ

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一目で分かるムサシアブミ

No文138
資料名(よみ)ひとめでわかるむさしあぶみ
概要名護市広報・市民のひろば2001年(平成13年)8月号掲載。名護市の自然138
詳細 時に、人から植物の見分け方を問われたら、大抵「見分けるには、そんなに難しく考えてはいけません。目でパッと見て、全体をパッととらえればいいのです。」と答えてしまいます どうも、煙に巻いたような、それでいて人を食ったような言い方なのですが、でも、そこには植物を識別する秘訣のようなものがあるように思います。一つ一つの特徴を積み上げて見分けていくよりも、植物全体から来る雰囲気とか個性のようなものを視覚的にとらえてしまえばよいように思うのです。
 ムサシアブミは、一目見ただけで印象に残る植物です。複葉状の葉は独特な雰囲気を持っています。また、花も―風変っていて、むしろ造形的な美しささえ感じられます。ちなみに、名前の由来も、その花の形が、乗馬用のあぶみに似ていることと、またさらに、武蔵国(埼玉県)のあぶみが造形的にも勝れ物であったことから、ムサシを冠されてムサシアブミと呼ばれたようです。
 嘉津宇岳の森は豊かです。週末ともなると登山を楽しむハイカーでにぎわいます。冬には森の中や登山道沿いに、ムサシアブミが地上に姿を現してきます。
 その独特な形は一度目にしたら、見忘れることはありません。
(比嘉/01.7)

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