続・季節を謳うカエルたち ~リュウキュウアカガエル
| No | 文133 |
|---|---|
| 資料名(よみ)● | ぞく・きせつをうたうかえるたち ~りゅうきゅうあかがえる |
| 概要 | 名護市広報・市民のひろば2001年(平成13年)1月号掲載。名護市の自然133 |
| 詳細 | 12月から2月ごろの時期に、名護市の渓流を散策すると、小型のスマートなカエルに出会うことができます。体の色が赤っぽい土色をしているので、他のカエルとはすぐ区別できます。リュウキュウアカガエルです。普段は、渓流から離れた森林内の、落ち葉の下などに隠れています。山地の広い範囲に散らばっているので、なかなかお目にかかれません。しかし、冬は彼らの産卵の季節なのです。雄は美声を自慢しながら、雌は上等な産卵場所を求めて、流れのゆるやかな、水深の浅い砂地の場所に集まってくるのです。 彼らが集まる場所は、私たちが川歩きをするときに、一番歩きやすい場所でもあります。そんな訳で、この時期に川を歩くとあちこちで目にすることになります。 ヤンバルでは、寒い季節に産卵するカエルが多いことを、かつてこの欄で紹介したことがあります(46ページ)。オキナワアオガエルはもちろん、イシカワガエル、ハナサキガエル、そして、このリュウキュウアカガエルといった仲間たちです。残念なことに、名護市ではイシカワガエルやハナサキガエルの産卵はまだ確認されていません。 ヤンバルの寒さも、まだまだこれからです。私たちがコートに身を縮こまらせている間、ヤンバルのカエルたちは、確か に我が世の春を満喫しています。 (千木良/01.2) |
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