ミヤマホオジロ(冬鳥)

No文132
資料名(よみ)●みやまほおじろ(ふゆどり)
概要名護市広報・市民のひろば2000年(平成12年)12月号掲載。名護市の自然132
詳細 北国から連日のように大雪のニュースが報道されていますが、冬鳥はこの寒さを避けるように繁殖地であった北国を後に、南の暖かい地方へと飛び立っていきます。ミヤマホオジロ(ホオジロ科)もこのような冬鳥のひとつで、繁殖地はロシアのウスリー地方や中国北東部から中部、朝鮮半島などです。日本では対馬のみに留鳥し、その他の地方へは越冬するために南下してきます。
大きさは約15cmとスズメよりやや大きく、頭頂部は黒くて短い冠羽(かんう)が見られ、目先から頬(ほお)にかけても黒い帯になります。後頭部と喉(のど)の部分は黄色味があり、胸部に三角形の黒い斑紋(はんもん)がでます。
 冬季の非繁殖期にあたる鳴き声は、他のホオジ口類同様、「チッ、チッ、チッ」と虫が鳴いているような細い声の「地鳴き」をします。エサは主にやぶの中にいる昆虫類やクモ類ですが、地上に降りて植物の種子をついばむこともあります。
 名護市内でも、ススキの草原や林緑沿いの密生したやぶの中でエサを探す姿を時々見かけることがあります。鳴き声はよく聞かれますが、やぶから出てくることはあまりないので、姿を見る機会の少ない鳥です。
(嵩原01.1)

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