オオヨシキリ(冬鳥)

No文131
資料名(よみ)●おおよしきり(ふゆどり)
概要名護市広報・市民のひろば2000年(平成12年)11月号掲載。名護市の自然131
詳細 大きさは18から19cmとウグイスより大きく、背中の色もウグイスより濃い褐色の鳥です。スカンジナビア半島を除く、大部分のヨー口ッパから北アフリカ、中央アジア、中国東北部、サハリン、朝鮮半島などに分布し、冬季にはアフリカやインド、インドシナ半島、フィリピンなどに渡って越冬します。日本では夏鳥として飛来してきて、九州以北の平地から山地の河川敷きに広がるアシ原や湿地などの環境で普通に繁殖します。繁殖期には特有の大きな声で、「ギョシッギョギョシ、ギョシッギョギョシ」と連続したさえずりを繰り返し、縄張りを宣言します。エサはアシの茂みを移動しながら小昆虫を捕らえ、巣もアシの原に作ります。しかしながら県内には数少ない冬鳥や旅鳥として飛来し、河川沿いアシ原やススキ草原などの茂みで姿を見かけることがあります。このため、沖縄では繁殖期の鳴き声を聞く機会はあまりありません。
 名護市内では、喜瀬の河川沿いのアシが広がる湿地環境に飛来したことがありますが、恐らく同様な環境では毎年飛来していることでしよう。

(嵩原/00.12)

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