海岸のアダン林

  • 画像切り替えサムネイル画像 その1

  • 画像切り替えサムネイル画像 その2

  • 画像切り替えサムネイル画像 その3

海浜の植物アダン

No文122
資料名(よみ)●かいひんのしょくぶつあだん
概要名護市広報・市民のひろば2000年(平成12年)3月号掲載。名護市の自然122
詳細 アダンほど私たちになじみのある植物はありません。その独特な生活形が、熱帯の雰囲気を醸し出しているからでしょう。アダンの古里は熱帯にあると言われています。おそらく、遠い昔、熱帯の山地や低地で、多くの植物たちがひしめく中、強者共との競り合いを避け、まだ未開の土地であった海岸や砂浜をすみかにすることを選んだのでしょう。そのためには、いろんな工夫を重ねなければなりません。自らの体を変えてすみ場所に合わせていくのです。まず、安定性に欠ける砂地に対しては、普通に根を出すだけでは十分ではありません。地上部の幹からもタコ足状に不定木根を出し、植物体を安定強固に支える必要があります。また緑色の葉も、きゃしゃな葉柄を捨て幹を直に抱き込むように開出させ、葉形も流線形とし、強風にあってももぎ取られないようにしました。
 さらに、植物にとって最も大事な子孫を増やすことにも工夫しました。パイナップル状の集合果は、熟すると、それぞれの分果に分かれて散布されますが、この分果を繊維質に富ませ水に浮くようにしました。こうして、遥か遠く北のはての新天地の海浜まで、海流に乗って漂着し、そこで独特な海浜植生を作ってきたのがアダンなのです。
(比嘉/OO.3)

PageTop