リュウキュウヤマガメ（国指定天然記念物、環境省：絶滅危惧種II類）
なぜあなたはここにいるの・リュウキュウヤマガメ
| No | 文112 |
|---|---|
| 資料名(よみ)● | なぜあなたはここにいるの・りゅうきゅうやまがめ |
| 概要 | 名護市広報・市民のひろば1999年（平成11年）6月号掲載。名護市の自然112 |
| 詳細 | 沖縄島中南部の方言ではヤンバルガーミーといいますが、やんばるではカーミーなどと呼んでいるようです。リュウキュウヤマガメは、沖縄島恩納村以北と久米島、渡嘉敷島に生息するとされています。ところが、恩納村から名護市までの間ではあまりみかけません。名護市でも激減している可能性があります。産卵数が少なく、世代交代が遅いため、じわりじわりと知らない間に減少していくものと考えられています。このカメが生息可能な名護市の森林は、終戦後か らだいぶ回復してきているものと思われますが、それでもヤマガメをはじめいろいろな動物が激少しているようにみえます。もう少し実態を調べなければならないようです。 さて、このカメの仲間は、地球上では数種類しかいません。近い種類は沖縄から数千km離れた中国東南部とインドシナ北部にまたがる山岳地帯に分布します。昔は琉球から中国大陸まで広範囲にいたと思われますが、周辺は絶減し、沖縄にだけ残ったと考えられます。リュウキュウヤマガメは壮大な歴史ドラマを経て存在し続けたといえそうです。しかし、その存在は未だに謎。「なぜあなたはここにいるの」とヤマガメに問いかけても答てくれそうにもありません。 （当山/99.5) |
資料の利用について
このシステムで公開している文章、画像、データベースの著作権は名護博物館が有しています。このシステム上の画像や文章の無断転用・転載・加工等はご遠慮ください。資料の画像を利用する場合には、別途手続きが必要です。詳細はウェブサイトをご覧いただき、お問い合わせください。
【お願い（任意）】
名護博物館では、今後の博物館活動に役立てるため、資料の利用状況を把握したいと考えております。つきましては、このシステム上の文章やリンクをご利用の場合はメール等でお知らせいただきますよう、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
名護博物館
tel 0980-54-8875
mail nagohaku-info@city.nago.lg.jp