オンナダケヤモリ

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夜の世界の誘い・オンナダケヤモリ

No文100
資料名(よみ)●よるのせかいのさそい・おんなだけやもり
概要名護市広報・市民のひろば1998年(平成10年)5月号掲載。名護市の自然100
詳細 夜の世界は別世界。夜行性が多い動物の調査は、夜も行われます。そこでは、昼間とは全く異なる自然界の神聖な営みさえ感じることができます。特に夜の山はそうでしょう。ところが、夜の街は別。人間がすんでいることも考えなければなりません。夜、普通とは異なる格好をして、懐中電灯をもってあたりを物色するというわけですが、当然ながら、酔っぱらいにからまれ、犬にほえられ………ということになります。それでも動物、特にヤモリ類の調査は夜がいいのです。 
 オンナダケヤモリは、夜の街でみつかる可能性があります。このヤモリは東南アジアから琉球列島にかけて広く分布する種類で、和名は採集地沖縄島の恩納岳にちなんでいるようです。写真からもわかるように、尾が扁平になっているのが特徴。当然、名護市にもすんでいるはずだと思っていましたが、驚いたことに確かな記録が少ない。あまり、街中は調査していないからでしょう。夜の街を改めて探さなければなりません。夜とはいえ、ネクタイを締めて調査するわけにはいかないでしよう。いろいろあっても、それでも、夜の調査は楽しいものです。
(当山/98.5)

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