地面を歩き回るチャスジハエトリグモのメス

小さなハンター、チャスジハエトリグモ

No文90
資料名(よみ)ちいさなはんたー、ちゃすじはえとりぐも
資料名(英語)Plexippus paykulli/Pantropical jumping spider
概要名護市広報・市民のひろば1997年(平成9年)8月号掲載。名護市の自然90
詳細 1975年の名護市動物総合調査で、特にお世話になったのが大浦の公民館です。ここを宿泊地にして、大浦川や汀間川、志根垣川などの調査に出かけたものです。ある日の夕食後、柱にもたれてうとうとしていると、地面の上を何やら飛び跳ねています。じっと見ていると、だんだん近づいてきます。やがて、膝の上にピョンと上がった時に、その正体が判明しました。チャスジハエトリグモです。カメラを取ろうと体を動かした拍子に、クモはまた地面の上へ。それではと、写したものが下に紹介した写真です。
 ハエトリグモの仲間は、網をはらずに、葉から葉へ、あるは地上をスピィーディに歩き回ります。獲物にねらいを定めたら、猫のようにすりより、一気に飛びついて捕らえるのです。その一方で、彼女を誘うときのユニークなしぐさや、正面からの大きな目が何とで魅力的です。そんな訳で、著者には特にお気に入りのクモです。
 そんなハエトリグモの中でも、チャスジハエトリグモはとても身近なクモです。多分、みんなの家でも見つけることができると思います。でも、その魅力を堪能するには、自分も腹ばいになって、クモとにらめっこをする気持ちが必要です。
(千木良 /97.7)

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