の神 山の神

海の神 山の神(方言)

No百-名-14
資料名(よみ)うみのかみ やまのかみ 
YouTubeURLM3sVjO_qEbc
概要沖縄の青い海が広がる浜辺には、真夏になると、様々な植物が花を開きますが、その中でも浜辺いっぱいに蔦を這わせ、花をつけるのがハマハンダーと呼ばれるハマヒルガオです。この話は、そのハマハンダーと沖縄を毎年襲う台風の由来話です。
大分類名護やんばる大百科
詳細あらすじ
昔、海の神と陸の神がいた。
陸の神は白い砂浜を眺めて、「あの砂浜を私の領地したい」と考えて、ハマハンダを植えた。
ハマハンダは夏なると、波打ちぎわまでのびて行って、きれいな花を咲かせた。
海の神はこれを見て、「きれいな花が咲いている。髪飾りにしよう」と、花を取ろうとした。
すると、陸の神様が「この花は私の物だ」といった。
海の神様は、「この浜は私の物。私の領地にあるものを取ってなにが悪い」といった。
陸の神様は、「この浜を私に譲るのだったら、花をやろう」といった。
海の神は怒って、大波を起こしてハマハンダを引きたぐろうとした。
ハマハンダは根が強くてなかなか引き抜けない。
また夏になり、ハマハンダは波打ち際までのびて花を咲かせた。
するとまた、海の神は大波を押し寄せた。
次の夏もまた、ハマハンダが伸び、海の神は大波を押し寄せた。
二人の喧嘩はいまでも続いていて決着が着かない。
それで、夏になると暴風が吹くという話だ。

語り:山本川恒さん 青年団の先輩からの伝承話 (聴き取り)1981年8月23日話者自宅にて
中分類民話・伝承話

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