「琉球嶌真景」絵巻

No百-名-485
資料名(よみ)●りゅうきゅうとうしんけい えまき
概要平成4年(1992)に【市の有形文化財(絵画)】に指定されました。18世紀後半から19世紀前半にかけての琉球・奄美を描いた絵巻で、11景色からなります。縦42cm、長さ14mにおよぶ長大なもので、顔料で色付けされています。作者は、江戸時代後期の京都四条派の画家、岡本豊彦(1773~1845年)です。名護博物館収蔵の経緯は、1987年3月10日琉球新報社が北部本社の設立3周年を記念し、やんばるを描いた絵巻を名護市に寄贈したことによります。寄贈を受け、1988年仮修復を行い、表装を整えましたが、その後の調査でやんばるではなく奄美を描いたものだと判明しました。
詳細「琉球嶌真景」には以下の風景が描かれています。

第1景「名瀬の風景」は、右端の山が拝山、右上の集落が伊津部、手前が金久、左の竹垣のある屋敷は島詰役人の住む仮屋(在藩奉行所)で、奄美名瀬の風景と考えられています。
第2景「爬竜船競争」は、ハーリー(爬竜船競漕)の場面です。大勢の見物人の中にはチョンマゲ姿も見られます。
第3景「芭蕉とティルの二人」は、ティル(竹籠)で物を運ぶ姿が描かれています。
第4景「山のふもとの集落」は、三方が山岳に囲まれわずかな平地に集落が描かれています。
第5景「キビ刈り・田仕事」は、製糖やキビ刈りなど、南島の典型的な農作業風景が描かれています。
第6景「輪踊り」は、踊りの特徴からみて、奄美大島の八月踊りの情景と考えられています。
第7景「高倉と仕事帰りの人々」は、中央に高倉、男たちは木を担ぎ、女はティル(竹籠)で薪や竹を背負っています。
第8景「宇検村の風景」は、宇検村久志集落から見た焼内湾の風景といわれています。
第9景「在来豚をあつかう婦人」は、婦人が片手にムチを持ちヒモで豚を操る様子が描かれています。
第10景「大和相撲」は、盛り上がった土俵と組み手の内容からみても沖縄相撲とは異なります。
第11景「名瀬、立神のある風景」は、奄美・名瀬港入口付近の風景で右手の小島は山羊島、手前は赤崎を考えられています。

当時の琉球奄美の風俗や集落の様子を知る上で貴重な資料です。
大分類名護やんばる大百科
中分類名勝・史跡・文化財

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