ニライカナイ坊主ハゼのオス

村田尚史

ニライカナイボウズハゼ

No百-名-478
資料名(よみ)にらいかないぼうずはぜ
別名イーブー
別名(よみ)いーぶー
概要やんばる(沖縄本島北部)の川で発見され、2013年に新種で発表された小さなハゼです。川の中流域のやや流れの速い場所を好みます。本種を含むナンヨウボウズハゼのなかまは、いずれもオスの体色が宝石のように美しい一方、メスは縦の線(魚の場合、頭を上にした場合の向き)が入るよく似た模様をしており、種を見分けるのがとても難しいです。
大分類名護やんばる大百科
詳細ニライカナイボウズハゼは、これまでに世界で沖縄島のみで発見されていますが、その数は非常に少なく、毎年確認されるわけではありません。本種を含む川の淡水域で見られる魚の多くが、海と川を行き来する回遊を行い、一生の初めの頃に海で浮遊生活を送り、流れに乗って移動します。本種の主な生息地は東南アジアのどこかにあり、黒潮に乗って南から運ばれてきた個体が沖縄で稀に見つかると考えられています。

沖縄では、生命と豊穣の起源が海の彼方にある「ニライカナイ」にあるとされています。本種の未知なる生息地が海の彼方にあることにちなんで、このハゼの和名にニライカナイの名が付けられました。
中分類生きものたち

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