ミナミトビハゼ

村田尚史

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ミナミトビハゼ

No百-名-470
資料名(よみ)●みなみとびはぜ
別名トントンミー
別名(よみ)●とんとんみー
概要沖縄名はトントンミーで、意味としては目の大きい跳びはねるもの、といった感じでしょうか。川の汽水域、特にマングローブが生えているような干潟に多く見られます。沖縄島で他にトントンミーと呼ばれる種として、トビハゼ、トカゲハゼがいますが、どちらもめずらしい種で、本種ほど一般的ではありません。ミナミトビハゼは、西太平洋の熱帯から亜熱帯に広く分布し、国内では奄美大島以南の琉球列島で見られます。
詳細危険を察知すると、名前のとおり、陸上や水上を跳びはねるようにして逃げていきます。また、魚類でありながら陸上を這いまわるようにして行動できるのは、皮膚呼吸ができるためです。ときどき体が乾かないように体を横向きにして濡らしています。これらの行動は愛らしく見ていて飽きません。

沖縄では、ハゼの仲間は総称でイーブー、イーバーなどと呼び、ほとんど種を区別しません。食用として特に重要でもないトントンミーに方言があるということは、それだけ行動に特徴があり、古くから身近で親しまれてきたということでしょう。

干潟にU字型の巣穴を堀ります。出入口となる2つの穴は煙突のように少し盛り上がっています。干潟へ足を運ぶときは探してみるとよいでしょう。
大分類名護やんばる大百科
中分類生きものたち

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