タップミノー(カダヤシ)
| No | 文72 |
|---|---|
| 資料名(よみ)● | たっぷみのー(かだやし) |
| 概要 | 名護市広報・市民のひろば1996年(平成8年)2月号掲載。名護市の自然72 |
| 詳細 | この魚も昔から沖縄にいたわけではありません。原産地は北アメリカ大陸です。1919年(大正8年)に石垣島に移入され、そこで繁殖したものが沖縄本島にも持ち込まれ、各河川に放流されました。 この魚も昔から沖縄にいたわけではありません。原産地は北アメリカ大陸です。1919年(大正8年)に石垣島に移入され、そこで繁殖したものが沖縄本島にも持ち込まれ、各河川に放流されました。タップミノーはアメリカ名です。蚊を駆除するために移入したので、日本ではカダヤシ(蚊絶し)と命名されました。むかし、八重山諸島にヤキーと呼ぶ風土病がありました。沖縄戦のとき八重山住民を苦しめたマラリヤのことです。マラリヤの病原菌は蚊が媒介するので、タップミノーに蚊のボーフラを食べさせて、マラリヤを撲滅しようというわけです。しかし、期待されたほど成果をあげることはできなかったようです。タップミノーは平地の水田地域にすむ魚です。一方、八重山でマラリヤ媒介の主役を果たしたコガタハマダラカの発生場所は、山地の泉や渓流の淀みです。両者はすみ場所が違うので、どうしようもなかったのです。 タップミノーを放流したために、被害をこうむった魚もいます。名護市の羽地ターブックヮでは、タップミノーが放流された後、メダカが急激に減少しました。タップミノーはメダカを追い払って食物を独占するだけでなく、メダカの卵や稚魚も食べるからです。 (幸地/96.1) |
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