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沖縄のもう一つの原風景 セメント瓦の楽しみ方

No博-2200
概要学芸員のおススメ
沖縄のもう一つの原風景 セメント瓦の楽しみ方

詳細 名護・やんばるでは、赤瓦屋根の家よりちょっと角ばった灰色のセメント製の瓦屋根が多く見られます。このセメント瓦は、昭和初期に名護の岸本久幸氏が台湾からセメント製の南国耐風瓦を持ち込み製造を始めたのがはじまりとされ、戦後の復興期には県内各地で生産されるようになりました。名護でも最盛期には27軒ほどの工場があったそうです。
 セメント瓦屋根の鬼瓦(花瓦と呼ばれています)の部分は、一見どの屋根のものも同じように見えますが、実は多種多様な意匠が施されています。それぞれの工場でデザインを変えていたり、型が壊れたときは全く別のデザインにしたという話もあり、全体でどのくらいの種類があるのか見当もつきません。
名護の市街地の裏路地をちょっと散歩するだけでも簡単に20種類くらい見つけることができるので、どのくらい見つけられるかセメント瓦を目当ての散策も面白いですよ。(田仲康嗣)

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