ショウジョウトンボ 沖縄の赤とんぼ

No文154
資料名(よみ)●しょうじょうとんぼ おきなわのあかとんぼ
概要名護市広報・市民のひろば2002年(平成14年)12月号掲載。名護市の自然154
詳細 12月になると昆虫の姿が少なくなりますが、それでも元気に活動している昆虫もいます。セミの仲間のオオシマゼミヤや山地性のクロイワツクツクは12月初めまで泣いています。また、逆にこの時期に姿をあらわす昆虫もいます。甲虫類のケブカコフキコガネや西表・石垣島に生息するイリオモテボタルの成虫などです。
 そして、1年中(周年)見られる昆虫もいます。チョウの仲間のジャコウアゲハやナミエシロチョウなどは冬場でも元気に飛び回っています。このショウジョウトンボも年中みられるトンボです。 
 ショウジョウトンボの成熟した雄は、真っ赤になる沖縄の「赤トンボ」です。ほかにベニトンボの雄も紅色になります。ショウジョウトンボは北海道を除く日本全土に見られますが、本土の「赤トンボ」は沖縄に見られないアカネトンボの仲間です。
 ショウジョウトンボは、平地の沼地や流れの緩やかな河川で見ることができます。水辺の中に突き出した小枝の先に好んで止まります。そして、飛び立ってもまた同じ小枝に戻ってきます。これは、縄張りを持つための行動と思われます。
 ショウジョウトンボの雌や未熟な雄の体色は黄色なので、ウスバキトンボによく似ています。ウスバキトンボは台風の来る前によく集団発生するので「カジフチートンボ」と言われます。両種の区別は、腹部の背側の黒い線(黒条)を調べます。ウスバキトンボの黒条は腹節のつなぎ目でとぎれていますが、ショウジョウトンボの黒条は連続しています。
 ショウジョウトンボは、川や池、田んぼの側を歩いているとよく出会う沖縄の「赤トンボ」です。
 名護市動植物総合調査員 與儀 春樹
 

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