サルカケミカンの効用

No文151
資料名(よみ)●さるかけみかんのこうよう
概要名護市広報・市民のひろば2002年(平成14年)9月号掲載。名護市の自然151
詳細ミカン科の野生種であるサルカケミカンは方言でもサルカチャーと言い、石灰岩の岩山であれば、どこでも目にすることができる植物です。ツル性の茎は太くなると、地面や岩の上を横にはい、その姿はハブが目の前で横たわっているようで、思わずドキリとします。また若い茎や枝にも鋭いトゲがあり、そこを無理に押し通ろうものなら、服は引っかけられるし、すねに引っかき傷の返礼を受けるなど、実に厄介なものです。でも葉をもむとやはりミカンのようにほのかに香る上、果実の方も、ダイズ豆ほどの小ささではあるが、熟するとこれもミカンのように橙色から赤色になります。手のひらいっぱいに、もいで口にほおばると、ちょっぴり辛みの効いた甘さはなかなかのものです。民間ではこの根や葉をせんじて飲めば、せきは止まり、ぜんそくにも効くといいます。ところで、最近このサルカケミカンに意外な効用のあることを知り、驚喜しています。常夏の国であるタイやミャンマーからの映像で、若い女性の間では、日焼け止めに、この茎をすり鉢でこすり、粉末を美肌クリームとして利用されていたからです。試しに同じように使ってみると、ひんやりと清涼感もあり、納得のものでした。
名護市動植物総合調査員 比嘉 寿

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