オモチゴロゴロ1
オモチゴロゴロ
No | 百-名-405 |
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資料名(よみ) | おもちごろごろ |
概要 | 有名な鼠浄土の話ですが、沖縄ではきわめて影がうすく、この話と「エンチュと竹の種」の2話以外、まとまった話が聴き取られていません。 |
大分類 | 名護やんばる大百科 |
詳細 | あらすじ 昔、いいおばあさんと悪いおばあさんが嘉津宇岳の裏に住んでいた。 ある日、いいおばあさんが弁当に餅を持って畑に行った。 畑に行く途中に溝があって、その溝を渡ったときに餅を落としてしまった。 餅はゴロゴロ転がって小さな穴に落ちて、穴の中から「オモチゴロゴロ」という声が聞こえた。 おばあさんはまた餅を入れてみた。 するとまた「オモチゴロゴロ」と聞こえた。 おばあさんはおもしろくなって、餅をみんな穴の中に入れた。 しばらくして大きなネズミが出てきて「おばあさん、ごちそうになりました。 子たちがおばあさんの餅を喜んで食べていました。 お礼に家にご案内します」といった。 「こんな小さな穴には入れない」というと、「私の尻尾をつかまえて、口を閉じておけばいい」というので、言うとおりにすると、大きな部屋に着いた。 そこには宝物がいっぱいあった。 親ネズミが「今日はゆっくりして下さい」というと、ごちそうが出てきて、歌や踊りも出てきた。 すっかり楽しんだおばあさんが「もう家に帰りたい」というと、大判小判にダイヤモンドをザルいっぱいにして土産にくれた。 おばあさんの家は急に大金持ちになった。 それを知った隣の悪いおばあさんが「どうしてこんな金持ちなったのか」と聞いてきた。 いいおばあさんは、これまでのことを全部話すと、悪いおばあさんはすぐに餅を作り、ネズミの穴を探して、わざとお餅を落とした。 すると「オモチゴロゴロ」といった。また落とすと「オモチゴロゴロ」と。 「よし、ここに違いない」と、持ってきた餅を全部流し込んだ。 そして、親ネズミが出てきて「餅をありがとうございました。お礼に家に案内しましょう」といったので、すぐに案内してもらった。 見ると金銀、ダイヤモンド、珊瑚などの宝物が山積みされていた.悪いおばあさんは、「みんな持って帰る方法はないか」と、ごちそうを食べながら考えていた。 そして、猫の真似をして「ミャーウ」と鳴いた。ネズミたちは猫がきたと思い、みんな逃げてしまった。すると、穴の中は真っ暗闇になり、悪いおばあさんは穴から出られなくなった。 (聴き取り) 1983年2月27日 話者自宅にて |
中分類 | 民話・伝承話 |
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