リュウキュウムラサキ雌(台湾型) 本部町立博物館提供

本部町立博物館

リュウキュウムラサキ

No文66
資料名(よみ)りゅうきゅうむらさき
概要名護市広報・市民のひろば1995年(平成7年)8月号掲載。名護市の自然66 
詳細 このリュウキュウムラサキは、リュウキュウの名前がついていますが沖縄の土着種ではありません。台風や季節風などに乗って海を越えて飛来する迷蝶です。雌の地理的変異から、大陸型、フィリピン型、パラオ型、台湾型の4亜種が主に飛来するようです。蝶が海を越えるなんて信じられないかも知れませんが、メスアカムラサキやアオタテハモドキも八重山から飛来する迷蝶です。また、アサギマダラは夏に沖縄から本州に避暑に出かけ、秋に帰ってきます。世界にもウラナミシジミがドーバー海峡を渡ることが知られています。また逆に、ウラナミジャノメのように飛翔力が弱く、ほとんど林の中から外へ出ない蝶もいます。
 このリュウキュウムラサキは、繁殖力が強く飛来地でも産卵し、一時的に増えるようです。幼虫の食草は、サツマイモ、キダチハマグルマ等です。
 1993年は、大浦(9月)で一頭確認しました。1994年は大浦(8月)と喜瀬(10月)で多数確認しました。今年も出会うのが楽しみです。
(與儀/95.7)
 

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