大蜘蛛退治

No百-名-396
資料名(よみ)●おおくもたいじ
概要 沖縄には、大グモが古寺や屋敷に住んで人を食ったという話が、数は少ないですが他にも伝えられています。しかしクモが馬に化けたり人間の唾に弱かったりするのはこの話だけです。
詳細あらすじ
 昔、宮古島にあったこと。大グモがいて、人も馬も豚もみんな食べられてしまった。
「なんとか退治しなければ」と考えているとき、一人のブシがきて「私が退治しよう」といって大グモを退治しに行った。
行くとすぐ大グモに出会い、二人は戦ったが勝負がつかなかった。
大グモが「おまえの一番怖いのは何だ」というと、ブシが「私が一番怖いのは馬だ。おまえの怖いのは何だ」と聞いた。
そしたら大グモは「私が一番怖いのは人のつばだ」といってすぐ、馬に化けてブシに向かってきた。
ブシは馬に飛び乗ってつばで馬をなでた。
すると馬は動けなくなった。
おとなしくなった馬をブシは自分の家に連れて行って飼っていると、金持ちの人がきて「いい馬だ。私に売ってくれ」といった。 
「買いたいというなら売ろう」と、ブシは馬を売った。
金持ちが飼っていると、馬が暴れ出して手がつけられなくなった。
金持ちはブシに「おまえから買った馬が暴れ馬になって手がつけられない。早く引き取ってくれ、金はいらん。」といった。
「そうか」とブシがその家に行くと、馬は小屋から逃げ出して空高く飛び上がっていた。
ブシは急いで弓を取り、失の先につばつけて、その馬をめがけて矢を放った。
「手ごたえはあった」と、その馬のあとを追って行くと血が落ちていたので追って行くと、山奥の洞窟の中で大グモが倒れて死んでいた。

語り 山本川恒さん 戦後、宮古出身の大工からの伝承 (聴き取り)1981年8月23日話者自宅にて
大分類名護やんばる大百科
中分類民話・伝承話

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