キンモウアナバチ

No文58
資料名(よみ)●きんもうあなばち
概要名護市広報・市民のひろば1994年(平成6年)11月号掲載。名護市の自然58
詳細 キンモウアナバチは、前伸腹節(腹部後方)と顔面に黄金色の長毛が多数生えているのが特徴で、本州からフィリピンまで分布する広域種です。体長28~32mmで、日本では最大のアナバチです。ハチの巣づくりは特徴的で、スズメバチやアシナガバチは枝にぶら下がる巣をつくりドロバチは壁に、アナバチやツチバチは土の中に穴を掘って巣をつくります。 このキンモウアナバチは、土の中に約60cmの穴を掘ります。砂地を好み、海浜近くの路傍や民家の周辺に10~30頭の集団で巣穴を掘っている様写が観察できます。時折、山地でも見られ、名護岳でも見られます。出現時期は5月~40月ですが、6月頃最もよく見られます。7月頃、奄美大島の学校のグランドを巣穴でおおいつくしたキンモウアナバチの異常発生が新聞で報じられていました。
 獲物はツユムシ類で、写真はヘリグロツユムシを麻痺させ運んできたところです。自分よりも大きな獲物を運んできますから、着陸する時はドタッと音がします。これに産卵して巣に運び入れます。そのため、他のキンモウアナバチが捕獲した獲物を巣の近くに置いても全く無関心で、自分の捕獲した獲物だけを巣に運びます。
 人間が近づくと、飛び立って威嚇しますが、襲いかかることはありません。近似種にクロアナバチがいますがこちらは前伸腹節と顔面の毛が白色なので区別できます。
(與儀/94.11)

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